教育活動

Academic Education 

音楽教育(講義,講座,レッスン等)と②科学教育(講義,研究指導)を行っております.


<1.音楽教育>

講義では,練習の効果を高めることと,故障発症を予防する予防教育の2つに主眼を置いています.

【主な講義担当歴(大学での音楽教育のみ)】

  • 音楽演奏科学(東京音楽大学 2016年度~)(秋学期)

最適な演奏法,練習法,身体の使い方や姿勢,アガリへの対策,暗譜のしかた,練習による故障やその予防などについて,講義を行います.

  • 音楽生理学(京都市立芸術大学 2015年度~)(非常勤,夏季集中,隔年)
音楽家が,身体を傷めず,健やかに望み通りの演奏を実現するための身体の適切な使い方,練習法,奏法について,講義と楽器を用いた実習(グループワーク,ミニコンサートなど)を交えながら,指導します.適切な姿勢を育む筋肉の感覚や,正しい動きを見る目を養うことで,自身の演奏だけではなく,友人や生徒を指導するために身体を正しく見る観点も授けます.受講者には,上手くなってもらうこと,そして生涯健やかに演奏してもらうことを望んでいます.
  • Neuroscience of Music(ハノーファー音楽演劇大学 2011年~2014年,現在は年に1度)

ハノーファー音大の学生を対象に,最適な練習法や演奏法,音楽演奏に関わる脳の仕組み,ジストニアをはじめとする故障の問題などについて,講義を行います.

※その他,国内では浜松ピアノアカデミーでの講義(2017年),ウィーン国立音大(MDW)における国際夏期講習(ISA)での講義(2017年,オーストリア),福田靖子賞基金主催の若手ピアニストを対象とした教育講演(2014年),およびPTNAピアノコンペティション全国大会入賞者の若手ピアニストを対象とした特別講義(2016年)など,国外ではEPTA(ヨーロッパピアノ教育連盟)主催の特別講義(2013年,スイス)やMacPhail音楽院での特別講義(2011年,アメリカ)など,ピアニスト育成のための教育活動に取り組んでいます.

【個人レッスン・個別コンサルテーション】
  • アンドーヴァーエデュケーターズ公認教師として,ボディマッピングについての講座「音楽家ならだれでも知っておきたいからだのこと」6時間コースや,身体の適切な使い方や再教育についての個人レッスン・コンサルテーションを実施しています.特に,力みの問題の解消や,速く弾けない・ミスしてしまうといった技術的な問題の解決,アガリの解決など,身体の様々なトラブルの回避や予防などについて,身体教育・再教育に主眼を置いた指導を行います.指導者を対象とした指導法の指導や個別相談も行っております.2016年度からは年に一度,エリザベト音楽大学にてピアニストを対象としたボディマッピングのマスタークラスを行っております.

<2.科学教育>

【研究室メンバー募集(RA,ポスドク)】

RA,ポスドクを募集しています.音楽家の脳や身体の仕組みについて研究がしたい方や,過剰な訓練によって起こる脳神経疾患に興味のある方は,メールでご連絡ください.
詳細はこちらをご覧ください→ 研究室配属を希望する人へ

【主な講義担当歴(科学系のみ)

  • 上智大学(2014年度~2016年度(ゼミ除く)

<春学期>

    1. ニューラルネットワーク」:機械学習,データサイエンス,統計解析,多変量解析など
    2. 計測と制御」:フィードバック制御,PID制御,伝達関数,状態空間モデル,AD変換など
    3. 「ヒューマンコミュニケーション(分担)」:熟練運動と運動器疾患を生み出す脳の構造・機能の働き
    4. Applied Computer Science(分担,英語)」:Computational Human Motor Control
    5. 「情報理工学実験ⅠⅠ」:オペアンプを用いた増幅回路の利得と位相差の評価

<秋学期>

    1. 「脳神経可塑性(大学院科目)」:知覚・運動学習,ニューロリハビリ,BMI/BCI, 非侵襲脳刺激など
    2. 「コンピュータアーキテクチュア」:計算機の仕組み,演算・記憶回路,電子回路の基礎など
    3. 「情報理工学実験Ⅰ」:加速度センサとArduinoを用いたセンサ情報計測とRによる判別分析
    4. 「福祉情報学(分担)」:運動器疾患の定量診断とリハビリテーション
    5. 「データサイエンス(大学院科目,分担)」:機械学習および多変量解析の講義と演習
内容:音楽家の脳や身体の仕組み,働き,音楽を脳がどう処理・認識するか,など
  • Neuroscience of Music(ハノーファー音楽演劇大学 2011年度~2013年度 分担   in English

内容:音楽家の身体を動かす脳と身体の働きとは、どのようなものか?音楽家特有の故障問題とは?思い通りの音楽を健やかに奏でる方法やその背後にある脳と身体のメカニズムについて、自由度問題や内部モデルといった身体運動学の理論を交えながら、講義を行う。音大の学生には、実際の演奏や、将来の指導に役立つ知識を習得してもらうことを目指す。

  • Transcranial Electrophysiological Stimulation in Dystonia (国際ジストニア学会ワークショップ 2013年,2016年) in English

第2回および第3回国際ジストニア学会において,参加者に対して非侵襲脳刺激法(TMS, tDCS)についてのワークショップを行い,最新の知見や使用法,メカニズム,臨床応用可能性について,講義・指導を行う.

内容:神経科学の基礎について学んだ後、身体運動を制御する仕組みや、運動学習法則、感覚情報処理のメカニズムについて、講義と実習を通して理解を深めることを目指す。

主に、以下のトピックを取り扱う。

*講義・・・日常動作および熟練動作の運動制御・運動学習、神経科学研究のリハビリテーションへの応用 etc

*実習・・・筋電図の測定、プリズム適応とアフターエフェクト、 視覚・触覚の錯覚(サイズ・ウェイト・イリュージョンetc)

  • モーターコントロール(大阪医専 2005年度~2007年度 ・・・ シラバス

内容:あらゆる人間の運動は、脳からの指令と感覚器官から得られた身体・外界の情報が複雑に協調しあって、創り出されている。望み通りの動作を行うために、 我々の脳はどのような計算処理を行っているのだろうか?また、学習が進むにつれて、 それらはどのように変化していくのだろうか?そこには、様々な美しい法則や仕組みが散りばめられている。本講義では「腕を伸ばして物を掴む、ボールを投げ る・打つ・キャッチする、ジャンプして着地する、楽器を演奏する・・・」といった実際の運動を例に挙げながら、人間が身体の運動をコントロールするメカニズムについて概説する。講義を通して、トレーナーとして必要な「人の動きを診る視点」を養ってもらうことを目指す。

キーワード: 自由度、シナジー、トルク、剛性制御、内部モデル、フィードフォワード・フィードバック、可塑性、BMI   

参考文献: 脳の計算理論(川人光男 著)、身体運動学(スパロー:著、松尾知之ら:訳)、身体知システム論(伊藤宏司:著)

  • 健康科学(大阪リゾート&スポーツ専門学校 2004年度~2007年度

内容:ヒトの身体運動を理解するための一つの方法として、身体運動を力学的に描写する方法がある。このような学問領域は「バイオメカニクス」と呼ばれており、スポーツにおけるパフォーマンスの向上や怪我の予防、日常生活のQOLの向上やリハビリテーション用器具の開発など、幅広い分野で役立っている。本講義では、バイオメカニクスの基礎となる力学について概説した後、どのような分野でどういった形でバイオメカニクスが有効か、実際の事例を示しながら解説する。(健康運動実践指導者の資格認定コース)

【学生指導歴】上智大学 研究室配属学生を除く)

  • 石丸怜子 さん(関西学院大学)2017年4月~
  • 小笠真輝 君(関西学院大学)2015年4月~
  • Teresa Wenhart さん(ミュンヘン工科大学)2015年8月~9月(夏季インターン)
  • Matthias Klaus 君(ハノーファー医科大学)2013年3月~
  • Marieke van der Steen さん(ライプツィヒ大学/マックスプランク研究所)2013年2月~2014年2月
  • Floris van Vugt 君(リヨン大学/ハノーファー音大)2012年3月~2013年8月
  • 富永健太 君(大阪大学)2012年7月~2016年3月
  • 中村あゆみ さん(関西学院大学) 2011年4月~2014年3月(仁田記念賞受賞:首席卒業に相当)
  • Anant Jha 君(デューク大学) 2010年5月~8月(夏季インターン)
  • 合田竜志 君(関西学院大学) 2009年4月~2013年3月